今回は英国最大手のレコード会社であったEMI系列のレーベルです。

まずはEMI系を代表するレーベル、COLUMBIAです。

これは63年前半まで使われていたラベルです。
モノラル盤はグリーン色ですが、ステレオ盤は水色になります。
私は持っていないですが・・・

63年中頃から69年前半までは黒地に青いロゴの通称”BLUE COLUMBIA”レーベルになります。


69年中頃からは黒地にシルバー・ロゴに変更されます。

EMIのロゴが下部にある”1EMI”レーベルです。

70年後半頃からはEMIのロゴが上下2箇所にある”2EMI”レーベルになります。


また、COLUMBIAにはステレオ専門のレーベルSTUDIO 2もあります。


続けて、BEATLESでもお馴染みのPARLOPHONEです。

黒地に黄色いロゴの通称”YELLOW PARLOPHONE”です。

次はMANFRED MANNやSWINGING BLUE JEANSが所属していたHMVです。

黒地に赤いロゴとニッパー君が印象的なラベルです。

UNITED ARTISTSも英国ではEMIが販売元でした。

60年代後半はデザインが大きく変わります。


ジャズやクラッシクなどで知られているWORLD RECORD CLUBもこの時期はEMI系列でした。

このレーベルの位置付けがイマイチよく分かりません・・・

REGALはブリティッシュ・ビート系の場合、輸出仕様レーベルとなっていたようです。

輸出仕様盤はこのSWINGING BLUE JEANSの他に、GERRY & PACEMAKERSやDC5、HOLLIES、CLIFF BENNETT、ANIMALS、HERMNAN'S HERMITSなどがあります。
これらは主に欧州諸国向けに輸出されていましたが、海外市場の嗜好を意識してかステレオ盤が多いです。
ただ、その中には擬似ステレオ盤(ANIMALSやHERMAN'S HERMITS)もあるので要注意です。
この輸出仕様盤には独自の選曲、独自のジャケが多いので、マニアの方も楽しめそうです。

同じREGALでもZONOPHONEになると実験的なレーベルになります。

60年代末は赤、それ以前は青色のラベルだったようです。

どちらかといえば、ブリティッシュ・ビート系とは縁が薄いレーベルかもしれません。

EMIのような大手のレコード会社は必ず廉価レーベルを傘下に持っていました。
MUSIC FOR PLEASUREもそのひとつです。

60年代後半のラベルです。

70年代のラベルです。

上の2枚のような独自タイトルの他にジャケ違いの再発盤なども多数リリースされています。

REGAL STARLINEはステレオ専門の廉価レーベルです。

70年代以降はロゴの位置が変わります。


次回はEMIのライバル(?)であるDECCAのレーベルについてです!